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展示資料3 繪本隅田川 両岸一覧(三巻) 竪帳 25.0×17.6cm 江戸時代後期刊 展示キャプション 隅田川の風景を連続的に描き、そこに狂歌を添えた葛飾北斎(1760-1849)による絵本。 高輪大木戸、佃島を経て隅田川右岸を上流へ遡り吉原遊郭に至るまでの情景が描かれている。北斎前期の傑作とされる。 解説 本資料は出版年の記録を欠き正確な作成年代を確定するのが困難であるが、その生真面目なまでの写生から北斎前期の傑作とされる。 翠松齋鶴岡蘆水筆の同名の絵巻(天明元年版)から影響を受けて描かれ、寛政末年から文化初めにかけての作風の変化をよく表す作品の一つとされている。 場面は高輪大木戸から始まり、河口の佃島から隅田川に入ってその右岸を上流に遡る形で進む。河岸の風景は全ての図が絵巻物のように連続するように描かれており、 同時に季節も高輪の正月から、春夏秋冬と移り替わり、年末の吉原遊郭で最後を迎える。 慶應義塾図書館の高橋誠一郎浮世絵コレクションにも所蔵がある。 トップに戻る 翻刻 市中の花 新寺の新樹 桐政女 家つとの桜の枝は手折しと あとつけかほに蝶のおひ来る 京 唐橋 村雄 日の影のもらぬ木立はふくろうの 目も見ゆるかとおもふまくらさ 真嵜の神燈 木母寺の鉦鼓 小夜しくれふりさけ見れは神垣を ほのかにもれるみつのともし火 和哥 浦汐 音も氷るはかりにけふはすみた川 雪にうつみし木母寺のかね 遊友舘春道 トップに戻る
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