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展示資料7 五人組合帳(上総国望陀郡飯富村) 竪帳 27.5×20.3p 嘉永5年3月 展示キャプション 五人組は、江戸時代に原則として近隣の5戸が一組に編成された組織。キリシタン禁令や年貢納入の連帯責任を負わせるために結成された。 五人組が守るべき規定が記された前書きと、組ごとに各戸主が連判した本文とが記されている。 解説 五人組は、江戸時代における庶民の隣保組織である。村や町において、年貢納入の連帯責任・相互扶助やキリシタン・牢人を取り締る 相互監視を目的として結成された。五人組は、村の惣百姓、町の地主・家持が、近隣五戸を原則として構成する。 年貢未納や犯罪、キリシタンの存在などが露見した際は、五人組で連帯責任が課せられ、年貢弁納や連座をしなければならなかったが、 逆に五人組仲間を告発した場合は、褒美が与えられた。 五人組帳には、五人組が順守すべき法令を記した前書と、五人組各戸主の名前が記載されている。 当史料には28組の五人組が記されているが、内9組は6名で構成されており、「五人組」と言っても必ずしも5人ではなかった。 参考 煎本増夫『五人組と近世村落―連帯責任制の歴史―』雄山閣、2009 野村兼太郎編著『五人組帳の研究』有斐閣、1943 矢島浩『五人組帳の研究』明石書房新社、1971 トップに戻る トップに戻る
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