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展示資料8 御進物御往来留 横帳 33.2×11.6cm 嘉永7(1854)年1月〜安政4(1857)年12月 解説 御役所における進物の出入り記録で、冊子の前半に出、後半に入がまとめて記載されている。 出入りともに、宛先(受領先)・品目・数・事由が日付順に列記されており、 出は、御所への年頭献上、武家からの年頭献上に対する返礼、所司代への御見舞いなど、 入は、年頭献上、寺社からの札やお守りの献上、御館入り許可に対する御礼などがある。 取り交わされた品目は、年中行事に付随する儀礼的・形式的なものから、 花や菓子、四季折々の産物まで多種多様で、二条家と公家・武家・家臣・寺社・商人・家領の村々などとの間で、 広範な進物のやりとりが行われていた。 年末12月27日条には、歳末御祝儀として、空也堂極楽院から王服茶筅が5つ上納されている。 竹串で茶筅を差し立てた藁のツトが描かれた挿し絵が添えられているが、 かつては京都の年末風物詩の一つであった瓢箪叩きの空也堂念仏者による茶筅売りの様子を髣髴とさせる。 王(皇)服茶筅と名付けられ、禁裏御所へ献上ともあり、被差別諸芸能者と朝廷・公家との関わりの一端をうかがわせる。 トップに戻る トップに戻る
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