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展示資料15 御側日記(家茂二条邸訪問) 竪帳 23.1×16.6p 元治元(1864)年3月28日 解説 関白二条斉敬(1916-1878)の屋敷を14代将軍徳川家茂(1846-1866)が訪問したことを伝える二条家「御側日記」である。 文久4(1864)年(2月20日元治と改元)正月、徳川家茂は島津久光(1817-1887)、 松平春嶽(1828-1890)、伊達宗城(1818-1892)、徳川慶喜(1837-1913)、 山内豊信(1827-1872)、松平容保(1836-1893)により構成された参予会議を後援し、 公武合体を推進するために上洛した。 しかし、参予会議は横浜鎖港問題をめぐって紛糾、解散となった。 朝廷における公武合体派の中心人物であった二条斉敬邸を家茂が訪れたのは、 折しもその時期であった。 五摂家とはいえ、一公家の屋敷を将軍が訪問するのは異例のことであり、 幕府・朝廷双方の政治的な思惑があったことは想像に難くない。 日記中の「大樹(公)」は征夷大将軍の異称で徳川家茂を、「御所様」は二条斉敬を指している。 家茂は斉敬に導かれて松御殿に赴き、饗応を受けた。 松御殿には大老酒井忠績(1827-1895)、老中水野忠精(1833-1884)らの幕閣が従った。 トップに戻る トップに戻る
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