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展示資料21 元禄京師大絵図 地図 201.5X305.5cm 元禄14(1701)年? 解説 京都の町と周囲の山々を描いた彩色大絵図。 江戸期京都の最盛期ともいわれる元禄期(1688-1704)の華美と精緻さが見て取れる。 印記、墨記、原装袋はないが、幕府の畿内大工頭中井家で作製、所蔵されていたと推定される。 その後、中野家、野村兼太郎と所有者が変わったがその経緯についての詳細は不明である。 中央には京都市街地を主とする洛中を平面図で、周囲には山々と田畑を主とする洛外を鳥瞰図で描いており、 江戸時代の京都の都市化の進展と自然景観の変化を知るための資料としても注目されている。 慶長16(1611)年、内裏改造にともない新在家町に与えられた代替地に移った二条邸は、 万治4(1661)年1月15日に邸内から出火し焼失。 その後今出川通りの北、東福門院下屋敷を替え地として与えられることになった。 本図から、元禄期の今出川邸周辺の様子を見ることができる。 現在、同志社女子大学のキャンパスとなっている二条家今出川邸跡(常盤井殿町遺跡)では、 平成19(2007)年3月から、同志社大学歴史資料館を中心に発掘作業が進められており、 二条家家紋(下り藤)の入った磁器や瓦などとともに、三つ葉葵紋の瓦や、 二条家との関係が知られている尾形乾山の銘がある陶器片などが発見されている。 トップに戻る トップに戻る
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