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展示資料24 雲上明覧(下) 刊本 15.8×11.1cm 安政3(1856)年 解説 「雲上明覧大全」は天保8(1837)年に西本願寺の光徳府竹原好兵衛(生没年不詳)により刊行され、 慶應4(1868)年まで補訂・刊行された朝廷・公家に関する名鑑(公家鏡)の代表的なものである。 上・下2巻からなり、皇族・公卿・門跡などの系譜や紋所・家禄・居所・菩提所などが記載されている。 本資料には二条家家紋(下り藤)とともに、家禄は「千七百八石余」、 居所は「今出川北門一町東」(現同志社女子大学今出川キャンパス)とある。 また二条家当主斉敬(1816-1878)について「正二位 前将軍家斉公御猶子」とあり、 元服時に11代将軍徳川家斉(1773-1841)の偏諱を受け斉敬と称したことを示している。 これは系図に見られる二条満基(学者・連歌の大成者としても著名な二条良基(1320-1388)の孫)(1383-1411)が 室町幕府第3代将軍足利義満(1358-1408)より諱を一字受けて以来、 室町時代・江戸時代を通じ代々足利・徳川将軍より偏諱を受けることが二条家の慣例となったためである。 諸大夫・侍名も列記されており、後に和宮(1846-1877)に随行することになる隠岐肥後守の名も見られる。 トップに戻る トップに戻る
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