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展示資料5 御引移御用掛御役人付 天保八年版 冊子 縦9.1㎝×横12.6㎝ 天保8(1837)年9月 解説 江戸幕府11代将軍徳川家斉(1773-1841)から12代家慶(1793-1853)への代替わりにあたって行われた様々な儀式に関し、御用掛となった大名・幕臣、朝廷からの使者に任じられた公家等を一覧にしたものである。徳川家斉が天保8年4月2日に隠居すると、家慶が徳川将軍家を相続して大納言から左大臣に昇進、同年9月の将軍宣下で正式に征夷大将軍となった。将軍の世継ぎ(世子)として江戸城西丸に居住していた家慶は、大御所となった家斉と入れ替わる形で本丸へ移ることとなった。表題にある「御引移御大礼」はその儀式を指している。家斉は大御所となったのちも実権を握り、その側近が政治を左右したことから、「西丸御政事」とも呼ばれた。政治の実権も家斉の移動とともに、西丸へ移ったのである。本資料冒頭に名前がみえる「水野越前守」は、家斉の死後、「天保の改革」の名で知られる幕政改革に着手する老中水野忠邦(1794-1851)である。 トップに戻る トップに戻る
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