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展示資料6 日光御社参御役付 享保十二年版 冊子 縦9.5㎝×横16.2㎝ 享保12(1727)年8月 解説 日光社参とは、徳川将軍による日光東照宮(徳川家康(1543-1616)廟所、後に3代家光(1604-1651)の大猷院廟も造営された)への参詣のことである。2代将軍秀忠(1579-1632)が大御所時代も含めて4回、3代家光が10回(世子時代を含む)、4代家綱(1641-1680)が2回(同前)と、日光社参は江戸初期にはたびたび実施された。その後、8代吉宗(1684-1751)、10代家治(1731-1786)、12代家慶(1793-1853)の各1回のみとなり、幕府の一大事業として、より大規模に行われるようになった。後半3回の社参は、前年もしくは3年前から準備がなされ、本資料の吉宗による社参も、前年の享保12年7月に布告され、順次社参に関した役職者が任命された。刊行年が社参の前年であるのはそのためである。資料には、将軍不在の江戸城を守る「御留主」から始まり、将軍に供奉する老中・若年寄等、社参に加わる人物が詳しく記載されている。幕府の威信をかけて実施される日光社参に対する庶民の関心に応えるものとして刊行されたものであろう。なお本資料は、豪商・三井家を支えた「三井十一家」の一つ、新町三井家旧蔵本である。 トップに戻る トップに戻る
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