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展示資料7 文久行幸記 文久三年 冊子 縦8.3㎝×横18.2㎝ 文久3(1863)年 解説 文久3年3月に14代将軍徳川家茂(1846-1866)は上洛し、孝明天皇(1831-1867)に拝謁した。尊王攘夷派の志士や急進派公卿と同調し、強く攘夷を望む孝明天皇はその決行を家茂へ求めた。 同月11日には、家茂の他、一橋慶喜(1837-1913)や在京の藩主11名を従え賀茂社へ行幸し、攘夷実行の祈願を行った。さらに、翌4月11日には石清水八幡への行幸が実施された。本資料は、石清水行幸の際の行列の様子を、前半は絵で、後半は文字で記録したもの。行列の絵には主な随行者とその装束の色が書き込まれ、後半では随行者とその従者の種類と人数とが詳細に記されている。 京都町奉行を先頭に、孝明天皇の乗る鳳輦(ほうれん)、摂家をはじめとする公家衆、病気を理由に実際には参加をしなかった家茂、家茂の名代となった一橋中納言(慶喜)、行幸を推し進めた松平長門守(毛利敬親)(1819-1871)の諸侯など、豪華絢爛な行列のさまを見て取ることができる。また、この行幸において、孝明天皇からの攘夷の節刀授与が計画されていたが、名代の慶喜は急病を理由にそれを辞退し退去している。 トップに戻る トップに戻る
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