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展示資料23 一札(庄左衛門妹すい婚姻のため引越に付) 一紙 縦28.0㎝×横40.2㎝ 天保5(1834)年11月 解説 本資料は、下総国猿島郡志鳥村(関宿藩領:現茨城県猿島郡境町)の名主源兵衛及び願人庄左衛門から、同国葛飾郡磯部村(幕領:現茨城県古河市)の名主市郎右衛門宛てに書かれた、婚姻・引越に伴う宗門人別帳への加入願いである。志鳥村百姓庄左衛門の妹すい(21歳)が、駒羽根村(古河藩領:現茨城県古河市)の勇八を仲人に、磯部村百姓長左衛門の妻として迎えられることとなった。そのため、磯部村の宗門人別帳にすいの名を加え入れてほしい旨、また志鳥村の宗門人別帳よりすいの名を除く旨それぞれを記している。なお資料中の「羽倉外記様」は、江戸時代後期の儒学者・代官で、古賀精里(1750-1817)に学び広瀬淡窓(1782-1856)の推輓も務めた羽倉簡堂(1790-1862)を指す。また「久世隠岐守」は、関宿藩第7代藩主で後に和宮降嫁による公武合体に尽力した久世広周(1819-1864)である。 トップに戻る 一札 一 久世隠岐守領分下総国猿嶋郡志鳥村 百姓庄左衛門妹すいと申もの当午廿壱歳ニ罷 成候処拙者組下者ニ粉無御座候今般駒羽根村 勇八仲人を以其御村御百姓長左衞門妻ニ内談 仕候処依之其御元 御上様御願相済 申候ハヽ為引取申度引取候上者右長左衞門 同宗ニ可被成候然ル上者其御村宗旨人別 御帳面ニ御加入可被成候自今以後当宗旨 人別相除キ申候右すい義ニ付対シ其御村江 毛頭故障無御座候為後日引越一札仍而如件 天保五午年 久世隠岐守領分 十一月 下総国猿嶋郡志鳥村 願人 庄左衛門 印 名主 源兵衛 印 羽倉外記様御代官所 同国葛飾郡磯部村 名主 市郎右衞門 トップに戻る
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