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展示資料1 大日本接壌三國之全圖 折本 縦51.2㎝×横72.3㎝(23.5㎝×15.7㎝) 文化13(1816)年序 天明5(1785)年、蘭学者などの版元として著名であった江戸須原屋市兵衛から上梓された、林子平(1738-1793)原図の「朝鮮八道図」「琉球三省并三十六島之図」「蝦夷国全図」の三図に、日本の地図を組み合わせ、大坂の其由堂・旭榮堂から刊行された日本と隣接三国の地図。序に丙子麦秋とあり、作者不詳の元図は文化13年初夏作成と考えられる。大坂以外に、尾陽(名古屋)で刊行されたものも現存し、実際の出版時期・書肆等についての詳細は不明であるが、初版は嘉永6(1853)年であったと言われている。 三国を限られた紙面に収めるために、日本図を35度ほど東に傾けた他、巨大に描かれた琉球本島と九州との距離が極端に縮められるなど、様々な意図的な変形が施されている。また、日本本土・三国のそれぞれに、経緯度線と方位盤を配置することで、「風土の寒暖」「地理の遠近」を想像できるよう工夫がされている。本資料の記載情報は、基本的に林子平の原図のそれをそのまま踏襲しているが、僅かながら情報の付加や、緯度の修正等も見られる。一方、蝦夷地についてはクナシリ、エトロフより北部の小島が全て省略されている。 トップに戻る トップに戻る
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