文学部古文書室展示会
資料番号
史料名
形態
法量
時代
2
朝鮮船入津及譯官行列之圖
巻子
縦27.3㎝×横238.1㎝
安政2(1855)年頃
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朝鮮船入津及譯官行列之圖 解説

展示資料2
 朝鮮船入津及譯官行列之圖 巻子 縦27.3㎝×横238.1㎝ 安政2(1855)年頃

  江戸まで登った朝鮮通信使とは別に、宗家の慶弔や外交問題を処理するために、対馬に派遣された使節が訳官使である。寛永13(1636)年以降定例となり、江戸時代を通じて50回以上派遣されたと言う。一般に訳官使は100人程度で構成され、500人近い通信使と比べると小規模であるが、行列の構成はほぼ同一で、正式の通信使の縮小版ともいえる威厳のあるものであった。
  本資料は、5月2日に釜山の港を出帆した訳官使の乗船(千石積みの朝鮮船)が、4日の昼に対馬府中浦湊(長崎県対馬市)へ入津したときの図である。使節一行は85人でその他に上官28人が乗船していたと記されている。また行列図では、小通詞を先頭に、旗手、楽隊、軍官、上官など55人が描かれており、正使(堂上訳官)金聖始、副使(堂下訳官)李仲南などの記述から、安政2年の使節であることが知られている。
  本資料の絵師、作成年代、来歴等については不明であるが、訳官使の乗った朝鮮船の図はほとんど類例がなく、聊か稚拙ではあるが貴重な資料である。


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