文学部古文書室展示会
資料番号
史料名
形態
法量
時代
24
蝦夷乱紀事
竪帳
縦26.9p×横19.0p
作成年代不詳
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蝦夷乱紀事 解説

展示資料24
 蝦夷乱紀事 竪帳 縦26.9p×横19.0p 作成年代不詳

  「蝦夷乱記事」は、宝永7(1710)年に幕府巡見使北條新左衛門(生没年不詳)に従って松前に渡った松宮観山(1686−1780)がアイヌ通詞勘右衛門(生没年不詳)の談話を筆記した『蝦夷談筆記』の下巻部分を書き写したもので、日下部(朝倉)景衡(1660−?)が近世初・中期の見聞記・随筆・実録をまとめた『遺老物語』第8巻に「永禄以来出来初之叓」とともに収められているが、両者の間に特別な関連は見られない。
  本資料には、寛文9(1669)年に始まるシャクシャインの戦いの顛末が、蝦夷地に通暁した通詞勘右衛門の体験談を基に記録されており、随所に勘右衛門による誇張が見受けられるものの、当時のアイヌの風俗・歴史を伝える記録として貴重である。


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