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展示資料27 蝦夷島奇観(三巻) 巻子 天:縦26.5p×横504.6p/地:縦26.4p×横536.9p/人:縦26.7p×横668.5p 作成年代不詳 寛政10(1798)年の蝦夷地探査に御普請役当分御雇として同行した村上島之允(秦檍麿1760−1808)により記録された蝦夷風俗絵巻(全三巻)の写本。天の巻にはアイヌの服装や入れ墨などの風俗、地の巻にはオットセイ狩や大祭イヨマンテの様子、人の巻にはアイヌの住居や儀礼など集団生活の様子が描かれており、当時のアイヌの風俗文化を伝える貴重な資料である。村上島之允は北方探検家として名高く、数回にわたり蝦夷地・国後島・択捉島を踏査して蝦夷地での開拓や農事指導を行った。 なお、蝦夷島奇観は数多く伝写されており、東京国立博物館所蔵のものが自筆増補本とされる。当室所蔵資料は、絵の稚拙さが目立ち、地理や動植物の記録が大幅に省かれた抄略本となっている。自筆増補本に見られない記述も若干認められ、法政大学国際日本学研究所架蔵A本に近いものと思われる。 トップに戻る トップに戻る
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