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展示資料29 首里城訪問よりの帰還(伝ハイネ画) 油彩画 縦54.6㎝×横81.8㎝ 作成年代不詳 前景では、屋敷の庭先で傘をさす男たちや、縁側で床に座る男たちの姿を通して、琉球の人々の暮らしぶりを伝えている。画面中央には、星条旗をかかげた軍隊の行進、丘上からその行進を眺める一群には、画家の姿がある。 本作は、『ペリー提督日本遠征画集』に掲載された版画「首里城訪問からの帰艦」と図様がほぼ一致する油彩画であり、サイン等は確認出来ないが、作者は、ペリー艦隊の随行画家であるウィリアム・ハイネと考えられる。ハイネは、ドイツのドレスデン近郊に生まれ、王立芸術学院で絵画を学んだ。宮廷劇場の舞台装置画家となるも、ドイツ蜂起の革命側芸術家として参加し、敗北、アメリカへ亡命し、ペリー艦隊の随行画家となった。帰国後、遠征先で多数描きとめた水彩画のうち、本作を含む6点は、石版画集『ペリー提督日本遠征画集』(1855年刊行)として出版され、人気を博した。慶應義塾では、本作に加え、「ペリー提督黒船陸戦隊訓練の図」の油彩画を所蔵している。 トップに戻る トップに戻る
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