文学部古文書室展示会
資料番号
史料名
形態
法量
時代
25
蝦夷闔境輿地全圖
折本
縦121.2p×横97.5p
(26.4p×18.2p)
嘉永7(1854)年刊
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蝦夷闔境輿地全圖 解説

展示資料25
 蝦夷闔境輿地全圖 折本 縦121.2p×横97.5p(26.4p×18.2p) 嘉永7(1854)年刊

  幕末の代表的な実用蝦夷地図。識語は藤田惇斎(生没年不詳)、図は浮世絵師の橋本蘭斎(歌川貞秀1807−1873)。美麗な大型蝦夷図で当時注目を浴びた。
  開国後の幕府による蝦夷地直轄化を背景に、嘉永6(1853)年から安政2(1855)年にかけ江戸版元は蝦夷図出版を盛んに行った。本資料は、江戸書物問屋の播磨屋勝五郎により嘉永6年に初版が出されたものの再版である。詳細な地名や陸路・海路に加え経緯度も正確に記されており、カムチャッカ半島までの距離は省略することを注記している。
  本図の最大の特徴は、橋本蘭斎による立体的かつ緻密な描写である。蘭斎は初代歌川国貞(1786−1865)の門人で鳥瞰図を得意とし、横浜絵を数多く残したことで名高い。本図では山脈の高低が立体的に描かれ、平地や道路を色別するなど細密な描写に優れる一方で、航海用の目印となる岬を拡大するなど実用性を重視した描き分けが見られる。


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蝦夷闔境輿地全圖




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